2016年8月7日

Lou Rawls / Love All Your Blues Away (1986)


AOR CITY 1000シリーズのラインナップの中にいくつか仕込まれた、マニアの為の撒き餌(世界初CD化)のうちのひとつ、ルー・ロウルズの『ラヴ・オール・ユア・ブルース・アウェイ』。
まあ、僕もまんまとエサに引っ掛かって買ったのですが(笑)

CDベースで集めていると、LPオンリーの作品はジャケを見たことはあっても、実際に中身を聴いたことがなかったりします。
「それがイヤだ!」と思ったのが、元々僕がレコードを買い始めた動機なのですが・・・(笑)

そんな聴いてみたいアルバムの最上位だったこの作品。
やっぱりCD化は嬉しいですね^^

AOR的なこのアルバムのセールスポイントは、何と言ってもジェイ・グレイドンのプロデュース作である、ということでしょう。

しかも、グレイドン本人によるリマスタリング、というオマケ付き。
(これに関しては色々思うところがあるので後述・・・)

アルバムの内容は、レコードで言うA面がポップス、B面はガラリと変わってどジャズ。
なかなか通して聴く気にならないです、ハッキリ言って(笑)
そりゃ売れねえわ!

僕もまだそんなに聴き込んではいないのですが、大多数が推していると思われるのが、
A面から「Stop Me From Starting This Feeling」と「Learn To Love Again」の2曲のハズなので、それらを貼っておきます。


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「Stop Me From Starting This Feeling」
こういうメジャーセブンスでゴリ押ししてくる曲、大好きです。

ですが、
CDで聴くと、かなーりハイがきつい(笑)
いつも思うのですが、年齢によって可聴域が狭まって高域が聴き取りにくくなるワケだから、おじいさんのミキシングは、おじいさんがちょうどいい(と思っている)バランスなので、若い人が聴いたらハイがきつく聴こえるのでは?という説。
もとのLPと聴き比べているわけではないので、あくまで説ですが。。。

でも、ハイがきついおかげで気付いたのが、この曲のハイハットの違和感。

違和感①
ドラムの音源は明らかに打ち込みだと判るものですが、
グレイドンはどちらかというと「打ち込みのドラムでも生身の人間が叩けるような自然なリズムパターンを打ち込む派」のはず。
しかし、この曲のハイハットは、フィルインの間も「チッチキチッチキ」と鳴りっぱなし。(生身の人間では物理的に腕が3本ないと叩けません)
いつものグレイドンに比べて、あまり"人間っぽさ"を気にしていないように思えました。

違和感②
「チッチキチッチ」の「」の部分の音量が大きい(アクセントが付いている)箇所が不規則に現れる。
(アクセントを不規則にする=人間っぽさを追求している、と思えるので、①と矛盾しますよね・・・)

この2つの違和感がどうも納得がいかなかったのですが、
「ハイハット以外を打ち込んで、生身の人間にエレクトリックドラムのパッドを叩かせて後からハイハットをオーバーダヴしたのでは?」
という気がしていました。

その後、クレジットを見たら
「David Foster (ds), John Keane (cymbals)」と書いてあるのを発見。
予想が当たってるっぽくて、スッキリ^^



「Learn To Love Again」
こちらは特にイチャモンをつける気はありません(笑)
普通に良い曲です。
フォスター色の濃いバラードですが、大ヒットするには少し"何か"が足りなかったと思うのは、僕だけでしょうか・・・?

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1984年頃を境に、ジェイ・グレイドンのサウンドメイキングは一気にエレクトロな感じにシフトしているので、このルー・ロウルズの音も好みが分かれるはず。
僕は何とも言えない哀愁を感じるので、好きなのですが。

僕と同じ、84〜89年のジェイ・グレイドンのサウンドが好きな方は、
Al Jarreau『High Crime』(1984)
DeBarge『Rhythm of the Night』(1985)
El DeBarge『El DeBarge』(1986)
Kenny Rogers『They Don't Make Them like They Used To』(1986)
Art Garfunkel『Lefty』(1988)
なども要チェックです!
お節介なので、各アルバムから1曲ずつリンクが付いています。

ちなみに、84年以前のグレイドンプロデュース作品でドラムが打ち込みの曲は数えるほどしかなく、パッと思いつくところだと
・Al Jarreau「Trouble In Paradise」(Drums: Grey Trevorsonとかいうテキトーな変名でクレジットされてます笑)
・George Benson「Turn Your Love Around」
・Sheena Easton「I Like The Fright」(これは明らかにシモンズドラムですね)
ぐらいです。
予兆があるっちゃあありますね。


そういえば、AORCITY 1000シリーズの発売日に渋谷のタワレコに寄ったら、このルー・ロウルズとナイジェル・オルソンだけ棚から在庫が異様に減っていました。
バカばっか。滑稽です(自戒)

ではでは。


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