2016年1月1日

Donald Fagen / Sunken Condos (2012)

あけましておめでとうございます!
ということで、新年からいきなりブログ。まあ誰も見てないだろうけど・・・
今年の聴き初めということで、僕の教祖ドナルド・フェイゲンの4thソロアルバム。

これをブログに書こうと思って棚を探したものの、CDが見当たらないな〜
と思ったら、持ってませんでした・・・(笑)

発売当時の2012年、フェイゲンの新作が出ると聞いて待ちきれなかった僕は「I'm Not The Same Without You」のシングルがiTunesで先行配信されたのでダウンロード購入し、
更にアルバムの発売日に買いに行けなかったので残りの曲もiTunesで買いました。
なのですっかり持っている気になっていましたが、CDを買ってなかったという・・・

敬虔な教徒が教典を持っていないのに等しい。けしからん!
ということで、早速Amazonでポチりました。

『Sunken Condos』は、
The Nightfly』(1982)、『Kamakiriad』(1993)、『Morph The Cat』(2006)に続く、ドナルド・フェイゲン6年ぶりの4thソロアルバム。
アルバムの間隔としては今回が一番短いですね。
60歳過ぎて、6年掛かってるけど・・・(笑)

僕が宇宙一好きなナイトフライの出来には及ばないけど、フェイゲン好きの人は十分楽しめるアルバムなのでオススメです。
まあ、フェイゲン信者は「新作が出る」というだけで狂喜乱舞なんでしょうけど。
僕を含め(笑)

アルバムタイトルの意味する 沈んだマンションが描かれたジャケは、なんとも不思議。
近未来の、温暖化による海面上昇を憂いているのでしょうか。
30年前、核シェルターの中で踊る男女を皮肉ったのと同じように・・・


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ということで、オススメはこのへん。(★)

★1. Slinky Thing
★2. I'm Not the Same Without You
★3. Memorabilia
 4. Weather in My Head
★5. The New Breed
 6. Out of the Ghetto
★7. Miss Marlene
★8. Good Stuff
 9. Planet D'Rhonda

(全曲好きですけど、いちいちぐだぐだと書いてると長くなってしまうので・・・)


「Slinky Thing」

今までのフェイゲンにないくらいシンプルで削ぎ落とされてます。
コード譜にしたらすごいスッキリしそう。
でも、聴かせたいところが明確になって、ところどころでニヤニヤできますよね。
個人的に面白いと思ったのは、サビの最後、2回目の「more light, more light, more light, more light〜」の青字のところのコードが ただのCメジャー(ドミソ)なのに、曲中で一番不気味に感じる、というヘンな現象。
みんながフェイゲン節な、13th系の不協和音あたりが来る、と予想しているからこそ、シンプルな3和音なのに裏をかかれたように感じるのかな。
「ドミソ〜」って鳴らして不気味に聴こえるなんて、世界を見渡しても多分フェイゲンだけだと思いますよ(笑)


「I'm Not The Same Without You」

先行シングル曲。最初にイントロを聴いて安心し、アルバムの全貌が楽しみになった記憶があります(笑)
サビの後半、急に和音が厚くなって畳み掛けてきますね。
さっきも書いたけど、このアルバムでは和音数やコードの厚みの増減を曲中で対比させて、うまく盛り上がりの波を作っているように思います。
フェイゲンにしては、「G/A」みたいな分数コードを多用してるかな。
7(13)が多いのはいつも通りだけど。


「Memorabilia」

個人的ベストトラック。
1:00の「Lovely island」って言ってるところのコード、なんじゃこれ。
伸びている音はベースがAb、ウワモノがG・B・Dの音。
一見G/Abみたいだけど、、、
ギターやトランペット(ウワモノ)がフレーズの動きの中でAbの音を通っていることを考えると、分数コードではなくて、
Abのマイナーメジャーセブンス系の解釈に聴こえるなあ。
AbmMaj7(-5)?
それとも、Abdim(Ab・B・D)にGの音を足したもの?
AbdimMaj7?Abdim(addG)?表記上アリなのか?

まてまて。
2番の同じ箇所(2:05)では、更にBbとFの音も伸びて鳴ってますね。
ということは、AbmMaj7(-5,9,13)か?こんな表記、アリなのか?
それとも、Abdim7にGとBbのテンションを足したもの?
うーん、でもベースが一瞬ルートから完全5度上のEbを弾いているようにも聴こえる・・・
AbmMaj7(9,+11,13)なんて書ければ一番スッキリなんだけど、やっぱりマイナーコードに#11thはダメだよねぇ。
となると、分数コードを使って書くしかないかな・・・
モヤモヤ。

整理整理。
ルート・・・Ab
伸びている音・・・G/B/D/F/Bb
ちょろっと弾いてる音・・・Ab/E/(Eb)

ルートと伸びてる音だけをコードにするなら、
G+9/Ab (=ルート:Ab, ウワモノ:G/B/D/F/Bb)か、
Bb7(-9,13)/Ab (=ルート:Ab, ウワモノ:Bb/D/F/Ab/B/G)、というのが結論かなあ。
後者だとII/Iの形の、よくある分数コードの派生系ってことで割とスッキリ、奏者も読めるかなあ。
あとはコード譜を貰った奏者が思い思い適当に弾いている、という都合の良い片付け方にします。
キモい。僕の少ない脳みそじゃ表記法がわかりません。
少なくともポップスで澄まし顔で使うコードではない。
人知をアヒル口で超越するフェイゲン。
理論に弱いので表記がよくわかんないのですが・・・
とにかくツボです。ごちそうさまでした。

どうでもいい方、取り乱しました。すみません。
こういうのに出くわすと興奮する性癖なんです。(笑)


「The New Breed」

フェイゲンがハーモニカっぽいソロを入れてくるときは大体決まって、チープなシンセブルースハープみたいな音色なのですが、これは珍しく生(笑)


「Miss Marlene」

個人的ベストトラック2。正座して聴きましょう(笑)
右チャンネルのギターが、カールトンを彷彿とさせる感じで、超好き。


「Good Stuff」

個人的ベストトラックその3。
イントロからノックアウトですね。
コードはAb7(13)→G7(13)→C#7(+9)→F#7(+9,-13)でしょうか・・・
鬼の13th攻め。
イントロとサビの後半で急にコードがややこしくなって、この曲もうまく抑揚が付けられてます。
ギターの音色でスティーリー・ダンの「Haitian Divorce」を思い出しました。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

全体的にドラムのダイナミクスが抑えめで、前作『Morph The Cat』のキース・カーロックのイカついドラムが苦手だった人も、今作は安心して聴けるんじゃないでしょうか。
(一応、僕はキース・カーロック大好きですよ)

僕はナイトフライの次に好きかも。

ちなみに、このアルバムにドラマーとして名前が載ってるEarl Cooke Jr.というのは偽名で、共同プロデュースをしているトランペット奏者のマイケル・レオンハートが叩いているんだとか。
マルチな才能ですね〜


そういえば、去年「スティーリー・ダンがニューアルバムのレコーディングをしている」という噂をツイッターで見かけたのですが、実際どうなんでしょうね。
スティーリー・ダンの現時点での最新作『Everything Must Go』が2003年なので、92年生まれの僕は、当時まだギリギリSDに出会っていないのです。
リアルタイムでのスティーリー・ダンのアルバム発売を体感してみたいものです。


ということで、信者なのに買ってない方、これからフェイゲン教に入信する方は手に入れておかないとダメなアルバムですよ!
踏み絵に使います。

ではでは。
今年もよろしくです。

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