2015年12月16日

Airplay / Airplay (1980)


AORといえば、まずコレ!っていう名盤。
マニアックなアルバムについて書く前に、このブログに興味を持ってくれている若い人もいる(はず?)なので、しばらくは絶対に押さえておくべき名盤を網羅しておこう、と初心に返りました。

Airplay(エアプレイ)はJay Graydon(ジェイ・グレイドン)とDavid Foster(デヴィッド・フォスター)という2人のスタジオミュージシャン/音楽プロデューサーが意気投合してこのアルバム1枚を作るために結成されたユニット。

ボーカルとして参加しているトミー・ファンダーバーク(Tommy Funderburk)も正式メンバーに数えられているので、厳密には3人組ですね。

どうでもいいけど、ジャケット、だっせぇえ〜〜〜!!
本人たちも、今この格好してアルバムジャケット撮れって言われたら、流石に拒否するでしょう(笑)

まあ、そんなコトはおいといて・・・

アルバムを通して聴こえてくる、コーラスのかかった固いピアノの音色、キラキラしたローズ、スペイシー(死語)なシンセサウンド。
『Airplay』と同じ1980年に発表されたAORの作品と比較してみると、サウンドはかなりキラキラ・ギラギラしているように感じます。
他のAORアーティストの1982~1983年くらいの作品の音に近い感じ。
それだけ他のアーティストがAirplayに影響を受けたんじゃないでしょうか。
カリスマ性ありますね〜

日本の音楽界に及ぼした影響も非常に大きくて、1980年代前半のメインストリームだった松田聖子のサウンドも、どこかエアプレイっぽかったりします。
日本の裏方ミュージシャンにもエアプレイサンドが浸透して、流行っていたんでしょうね。

ということで、曲とミュージシャンの紹介。
このブログを読んでくれている方の中にはアルバムを聴いたことのない人もいる(?)と思うので、全曲貼っておきますね。(★が個人的オススメ。)
演奏面では、Totoのメンバー(赤字)をはじめ、名スタジオミュージシャンが揃っていて、こちらも申し分ないです。

 01. Stranded
★02. Cryin' All Right
★03. It Will Be Alright
★04. Nothin' You Can Do About It
★05. Should We Carry On
 06. Leave Me Alone
 07. Sweet Body
★08. Bix
★09. She Waits For Me
★10. After The Love Is Gone

Bass – David Hungate
Drums – Jeff Porcaro, Mike Baird
French Horn – Jerry Hey
Guitar – Ray Parker Jr., Steve Lukather
Lead Vocals, Backing Vocals – Tommy Funderburk
Producer, Guitar, Lead Vocals, Backing Vocals – Jay Graydon
Producer, Keyboards, Backing Vocals – David Foster
Synthesizer – Pete Robinson, Steve Porcaro
Trumpet – Gary Grant, Jerry Hey


「Stranded」
いきなり結構ハードでビックリするかも。
それにしても、このハイトーンのボーカルはどうやったら出せるんだか(笑)


★「Cryin' All Right」
イントロからいきなり転調するのがとっても気持ち良いです。
歌の後ろで鳴っている歪んだギターのメロディが3和音(重ね録り。ワイアー・クアイアなんて呼んだりします)なのがジェイ・グレイドンらしいこだわりっぷり。


★「It Will Be Alright」
こういうキラキラサウンドにアコギが入ってるの、意外と珍しいかも。
ギターソロも素晴らしいです。


★★★★★「Nothin' You Can Do About It」
僕はこれがアルバム中ダントツで好きです。
リズム・コード・メロディ・演奏、どれも完璧。構築美ってこういうコトですよね。
AORでもトップの完成度を誇る曲ではないでしょうか。
ポーカロのハーフタイムシャッフルも、よーく聴くと左チャンネルにハイハットだけをオーバーダヴしているように聴こえます。

ちなみに、グレイドンとフォスターの2人がステージ上に揃ってAirplayの曲を演奏したのは、このライブ映像だけ。(多分)
2サビ前(2:30〜)のリー・スクラーのベースが個人的なツボです。
2人のその後のキャリアの差が、服装によーく表れていますね(笑)
世界的に有名なプロデューサー、Verveの重役にまで登りつめたデヴィッド・フォスターのタキシードと、
全くブレずにマイペースに活動する、普段着のグレイドン(笑)
みすぼらしいですよ!


★「Should We Carry On」
ナイスなバラード。
キラキラコロコロな音色のローズピアノで始まるのは、フォスターの常套句か?(笑)
Al Jarreau「Mornin'」やEngelbert Humperdinck「Don't You Love Me Anymore?」とおんなじ。


「Leave Me Alone」
バラードの次のB面1曲目はやっぱり、ロマンティーック・ハードネス。
そういえば、このアルバムの邦題は『ロマンティック』でしたね(笑)


「Sweet Body」
ギターのミュートバッキング、すげえ音してるよ、グレイドンさん(笑)


★「Bix」
この曲をフェイバリットにあげる人も、結構多いはず。
シーウィンド・ホーンズもキレッキレ。
それにしても、このアルバムのフォスターのピアノの音色、好きだなあ。
どうやったら出せるんだろ、この音。


★「She Waits For Me」
いきなりサビ。Aメロで落ち着きます。
こういう構成の曲が混ざっているのは、地味にアルバムのバランスを整えているのかも。


★「After The Love Is Gone」
前年にEarth, Wind & Fireに提供して、グラミーを獲った曲のセルフカバー。
曲名もアチラは「After The Love Has Gone」ですが、コチラは「After The Love Is Gone」。歌詞と曲の構成(イントロや転調のタイミングなど)をちょこっといじってます。
是非聴き比べてみてくださいネ。
サビ前のジェフ・ポーカロのフィルインが、地味に難しいタイミングです。


こんな感じでした。

ジェイ・グレイドンとデヴィッド・フォスターは、どちらもAORを語る上で絶っっ対に外せない名プロデューサーですよね。
この2人のプロデュース作に焦点を絞ったコンピレーションCD『Jay Graydon Works』と『A Touch Of David Foster』を聴くと、彼らのスゴさがよく分かると思います。

奥義:親切&お節介 Youtubeリンク貼り。


Jay Graydon Works

01. What Good is Love - Bill Champlin
02. Stranded - Airplay
03. Twilight Zone / Twilight Tone - Manhattan Transfer
04. After the Love Has Gone - Earth Wind & Fire
05. I'm a Camera - Marc Jordan
06. Then She Walked Away - Boz Scaggs
07. Mornin' - Al Jarreau
08. For You - Dionne Warwick
09. Fearless - Pages
10. Turn Your Love Around - George Benson
11. Paradise - Herbie Hancock
12. This Love We Share - Kenny Rogers
13. I Can Wait Forever - Air Supply
14. Someone - El DeBarge
15. Should We Carry On - Airplay
16. What's Become of Us - Valerie Carter
17. Pass the Time - Peter Allen
18. The Ending - Steve Kipner


A Touch of David Foster

01. Winter Games - David Foster
02. Glory Of Love - Peter Cetera
03. Theme For The Color Purple - David Foster
04. The Best Of Me - David Foster & Olivia Newton John
05. Mornin' - Al Jarreau
06. After The Love Has Gone - David Foster
07. And When She Danced - David Foster & Marilyn Martin
08. Love Theme From "St. Elmo's Fire" - David Foster
09. Hard To Say I'm Sorry - Chicago
10. Through The Fire - Chaka Khan
11. Whatever We Imagine - James Ingram
12. Nothin' You Can Do About It - The Manhattan Transfer
13. Anything For Love - Gordon Lightfoot
14. Water Fountain - David Foster


この中で気に入った曲から、それが収録されているオリジナルアルバムを探して聴くのがオススメです。
2人の共作も多いですが、なんとなくグレイドンとフォスターの音楽性の違いが分かってくるんじゃないでしょうか。
かなり似てますけど、グレイドンの方がジャズ的なハーモニーは多いかなあ。
(文を読んでいて察しがつく通り、僕はグレイドン贔屓です。。。)


これだけ書いておきながら、僕は4曲目「Nothin' You Can Do About It」以外は最近はあまり聴かなかったりします。
中学の時に聴きすぎたというのもあるし、かなりアッパーで激しい曲も多いので、聴くのにエネルギーを使うというか・・・
ラーメンでたとえるなら、家系のバリカタ・味濃いめ・アブラ多め・ライス大な感じ。(笑)
でも、久しぶりに聴いて、やっぱり凄いアルバムだなぁ、と再認識しました。

『Airplay』を聴いて、ちょっと苦手だなあ、と思った人は、マイケル・フランクスとかからAORを聴き始めると良いと思いますヨ。めげないでくださいね。

「やっぱり80年代的な質感が苦手」っていう人は自分の周りにも一定数、いや、かなりの数いるけど、質感の好き嫌いがあるのは色んな音楽に触れる上で損だと思います。
と偉そうに言えるほど自分は色んな音楽聴いてないですけど・・・(笑)

AORに手を染めるなら、まず聴く or Dieなアルバムだと思います!
ではでは。

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