2015年10月27日

Caetano Veloso / Livro (1997)

今日はAORじゃくてMPB。僕がブラジル音楽にハマったキッカケがこれ。
MPBの王様、カエターノ・ヴェローゾの1997年作。

それまでは、ジョビンの有名なボサノバの曲や、AORとかフュージョンの中でブラジルテイストなものを好んで聴いていた程度でした。

George Duke『A Brazilian Love Affair』とか、
Sergio MendesのAOR期の3作とか、
Deodato、Jorge Dalto、Joyce Cooling、Kenia、Yutaka(横倉裕)とか。。。

んで、そんな時にネットの誰かのブログでたまたまこのアルバムに関する記事を見かけて、まず「ジャケットの絵がいいなぁ」、と思って聴いてみて、そしてブッたまげたんでした。

なんか、世俗の全てを超越しているしているような気がして、歩きながら聴いていても泣いちゃうんですよね。。。
「粋」って、こういうことなのかなぁ。

ちなみに、カレーを食べながら聴きたいアルバム選手権第1位。
無人島に持っていきたいアルバム選手権も第1位。
一回やってみることをオススメします。

全曲素晴らしいですし、アルバムを曲順通りに通して聴いてほしいけど、
その中でも僕が好きな曲は、

  1曲目「Os Passistas」
  2曲目「Livros」
  3曲目「Onde O Rio É Mais Baiano」
  6曲目「Você É Minha」
10曲目「Não Enche」
11曲目「Minha Voz, Minha Vida」
12曲目「Alexandre」
13曲目「Na Baixa Do Sapateiro」
14曲目「Pra Ninguém」
あたり。
全部だと多いのでいくつか貼っていきますね。


1.「Os Passistas」
僕が今までの人生で聴いてきた曲の中で、一番パーカッションのリズムが気持ちよい曲。
これが綺麗なハーモニーと絡まって、無限に聴いていられます笑
カエターノの故郷バイーアのパーカッション楽団なんだとか。


2.「Livros」

「s」が付いてるけど、これが一応アルバムのタイトル曲。(だよね?)
アルバムの中で一番衝撃的だったのがこの曲でした。
「なんだこれ、こんな曲聴いたことないよ、、、」と思い、脳からヘンな汁が出まくりました。笑
ヘンテコなリズム、気味の悪いハーモニー、ノイジーなギター、なのに美しいっていう不思議。。。

これがアルバムの2曲目に配置されている、というのも僕はすごく気に入っています。
アルバムの中で一番好きかもしれないです。

この曲や12曲目「Alexandre」で聴けるノイジーなギターは、アンビシャス・ラバーズ(アート・リンゼイとピーター・シェラー)がプロデュースを手掛けた時期『Estrangeiro』(1989)、『Circuladô』(1991)でのアートからの影響の名残なのかなあ?
あんまり詳しくないのでよくわからないですけど。。。

『Estrangeiro』(1989)は僕的超オススメです。
他にもこの時期からの影響を感じさせる曲がいくつかあって、ニヤっとしてしまいます笑

ちなみに、Livro=本のことで、歌詞も本に関するもの。
最近、和訳を調べてみて、歌詞もいいなと思いました。
気になったら調べてみてくださいネ。


10.「Não Enche」
何度でも書きますが、こんなにリズムの心地よい音楽、他に無いんじゃないかと思えてきます。右側から聴こえてくるパンデイロが地味にすごく良い仕事をしています。
プロデューサーのジャキス・モレレンバウンによるホーンアレンジにもウットリ。

ライブ版もかっこいいです。
歌もピッチが良くてすごく聴きやすいです。
楽しそう。混ざりたくなります。



11.「Minha Voz, Minha Vida」
曲はあってるけど、この動画のジャケは違うアルバムですよ(笑)
アルバム中一番美しい曲。
これだけ曲ごとに強烈な個性があるのに、全体として一本筋の通ったアルバムに仕上がっているのって、尋常じゃないことだと思います。



この作品にハマったおかげで、ブラジル音楽も深く掘り下げて聴いてみよう、と思うようになりました。
まだそこまで出来てはいないですけど笑

デビュー作『Domingo』がボサノバだということからも分かるように、
ドリヴァル・カイミ〜ジョアン・ジルベルト(とジョビン)へと続いてきた系譜の音楽をきちんと咀嚼していて、
それを基にアメリカのロックをはじめ、色んな音楽を吸収してMPBを進化させて(トロピカリズモってやつですね)、
最終的に自分のオリジナリティとして昇華しているんだろうな、と思いました。

その集大成的な位置にいるのがこのアルバムなのかな。
ただ誰かの真似をしたり、奇を衒ったりしているワケじゃないよね。

オリジナリティがあるとかないとか、言う人は簡単に言うけど、それは究極的には真似の積み重ねでしかないんだろうな、と個人的には思ってます。
自分が天才だったら違うかもしれないけど。。。


ということで、ブラジル音楽に興味を持っている人や、ボサノバしか聴いていない人がいたらぜひ、いや、絶対に聴いてみてほしい!というアルバムでした。
しかもこんなアルバムが今1000円で買えるなんて、もはや事件ですよ!


ではでは。



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