2015年8月29日

Donald Fagen / The Nightfly (1982)

初音楽投稿!
しばらくはベタなアルバムが続くと思います。書かないワケにはいかないので。。。
僕が今までの人生で間違いなく1番聴いたアルバム。そして多分これからも一生聴き続けるアルバムです。

細かい解説は冨田恵一さんの本を読めば全部書いてあると思います。めちゃくちゃ面白いです。
なので僕が書きたいことはあまりないのですが、一応少し個人的な感想を書いておきます。


捨て曲なんて一切無いし、もっと言えば1秒たりとも無駄な時間の存在しない39分間なのですが、強いて言うなら4曲目の「Maxine」が一番好きな曲かなあ。イントロのピアノのフレーズ、美しいですよね。



イントロって普通(ポップスにおいては)、サビやAメロ・Bメロなどのメロディを抜いたものや、間奏とコード進行が同じだったりすることがほとんどで、イントロのフレーズは基本的に曲中のどこかで再度使われるはずなのですが、この曲のイントロはその後二度と登場しない独立したものになってます。不思議でスゴいなあ。

そして、この曲の構成。

イントロ→1A→1A’→1B→2A→サックスソロ(Bと同じコード進行)→3A→アウトロ
という風になっているのですが、歌の入った「B」のパートは曲中に一回しか出てこないんですよね。歌は「A」ばっかり。
「B」がサビなのかな?と思うと、1回しか出てこないのはヘンだし、じゃあ「A」がサビなのかなあ、と思うと、それはそれでたくさん出て過ぎな気もします。。。サビという概念自体があまり洋楽に当てはまらないことも多々有りますよね。それにしてもヘンな構成です。

きっと2回目の「B」を削ったか、サックスソロに置き換えたんじゃないかなあ。。。
こうした工夫のおかげで、比較的テンポの遅く倦怠感のある曲でも、退屈せずにスラっと聴けるんじゃないかな、と思います。

冨田さんの本にも書いてありましたが、6曲目の「The Nightfly」の小節数も一般的な4の倍数の進行ではなく、奇数になっているところが多いのも面白いです。ブルースの変形だとか。。。



Steely DanやDonald Fagenの楽曲は、複雑なコード進行やシニカルな歌詞がクローズアップされることが多いと思うのですが、リスナーを飽きさせないためのこういった構成面での工夫に着目(耳?)して聴いてみるのもとっても楽しいと思います。
特に、Steely Dan時代よりもナイトフライの方が、こうした工夫をして、ポップスとして成立させようとしている意図が強く感じられて、個人的には学ぶところがすごく多いです。
もちろん、『Aja』も死ぬほど好きですけどね。

ということで、もし聴いたことのない人が居たらすぐ買って聴いてください。
でないと僕がAmazonで注文してご自宅宛に着払いでお届けします。ブルー・ペパーズの音楽を気に入ってくれた方ならみなさん好きなハズです。

ではでは。

3 件のコメント:

  1. Maxine いいですよね〜。曲頭に曲本体に出てこない部分があるのは、大昔のポップスとかにあったイントロの形式じゃないでしょうか〜。例>Roy Orbison "crying "

    返信削除
    返信
    1. そうですね。
      フェイゲンも幼少期からテレビや映画音楽(ヘンリー・マンシーニ等)に親しんでいたみたいですし、特に捻りもせず自然に出てきた発想なのかもしれませんよね。

      削除
  2. ナイトフライト、並びにスティーリー・ダンのアルバムは流れるようなコード進行が素敵です。

    返信削除